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2012年03月28日

瓦礫に思う

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被災地を歩いて廻ると、瓦礫がただの廃棄物ではないことがよくわかる。
その解体や廃棄については、被災者も断腸の思いで同意したケースも多いだろう。
しかし、その膨大な瓦礫の処分や取り扱いについては、難題が山積していることも事実だ。


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被災地域以外での受け入れや取り扱いに対する様々な意見や議論はごもっともだと思うが、国の政策や東電の責任などを風評の免罪符にして、行き場を失った瓦礫はともかくとしても、被災者の気持ちのやり場をも失わせてしまうようなやり取りになってはいまいか。


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被災地から集められた瓦礫は、たんなる『ゴミ』や『廃棄物』ではナイということに、もう少しの配慮があってもイイのではないかと思う。


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2012年03月15日

風化

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時間は止まってしまったようでも、じつは容赦なく流れすぎてゆく。
記憶は留めることは出来るが、時間を留めることは出来ない。
やがて時間の経過とともに、記憶もくすむように薄れてくる。
風化だ。
風化させないように、記憶を写真で留めておこうと思う。



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それでも、時の流れは容赦なく物も記憶も風化させようとする。
だからこそ、その変化も含めて、継続的に写真で記憶を記録してゆく必要があるのだ。


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posted by stma at 02:10| 東京 ☀| Comment(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年03月11日

3.11

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あのとき、止まってしまった時間がある。
いや、止まってしまったのは時間ではなく刻まれた記憶なのかもしれない。


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記憶は時の流れに流されてゆくものである。
流されることで、その辛く悲しい記憶から立ち直ることも出来る。


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しかし、忘れてはならない記憶もあるはず。
悲しく辛い記憶は時の流れに癒し、忘れてはならない記憶は記録に変えて残してゆかなければならない。
だからこそ、記憶を拾い集めて記録してゆこうと思う。


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それぞれの時刻のズレが、起きたコトの大きさを物語っているようだった。

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posted by stma at 20:41| 東京 ☁| Comment(2) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年03月03日

線量計を持って福島へ

先日、所用があって福島の郡山市へ行ってきた。
昨年の震災以来、福島へは度々出向いているが、今回は線量計を持参してみた。
原発事故による放射性物質の汚染はすでに周知の事実であり、その放射線量なども地域の自治体などからリアルタイムで公表されているので、なにも自分で計る必要もないのだが、そこは何事も自分の目で確かめたいという性格故である。
そもそも、線量計を購入したのは、日々の放射線量が気になるということよりも、福島県内の被災地などへ出向いたときに、自分への判断材料にするために線量計が必要となったからだ。
現場に立って肌で空気を感じながら撮影するのが自分の写真行為の基本だが、さすがに放射線を肌で感じ取ることはできないし、ましてや肌で感じるような放射線量なんて地獄の沙汰だ。
肌で感じ取ることはできなくても、事実としては残念ながら原発事故に伴う放射性物質による汚染は広範囲に及んでいるし、地域によっては危険なレベルの放射線量が存在しているわけで、そのような現場に出向いていくには、やはり自らが現状を確認、把握して様々な判断をすることも必要になってくるということだ。
これは、見えない放射線を写真に取り込んでいくことも、これからの自分の写真テーマには必要なことと考えているからで、線量計は事実から逃げるためではなく、積極的に関わっていくために必要となったのだ。

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まず数値を判断材料とするには、比較検討するための基準データも必要だ。そして、簡易型の線量計には誤差や癖もあるので、その計測方法や特性なども掴んでおく必要もあるので、できるだけ多くのデータをサンプリングしていくことが有効だろう。
それに、その使い方を熟知していくと、ネット上などにUPされている、簡易型の線量計による個人計測の結果などの記事の中にある、誤解を招くような『誤計測』や作為的な『やらせ計測』なども見抜くことができるようになる。
そのようなデマまがいの情報に惑わされないためにも、自らが計測してデータ化する意味があるのだね。

上の写真は自宅付近でのものだが、場所によって数値のばらつきもあるし、機種による数値の誤差や癖も顕著に表れるけど、こうしてデータを収集していく度に、データとしての精度も上がってくると思う。
精度が上がるとはいっても、正確な数値を求めているのではなく、あくまで判断材料の目安としてのデータ収集だけどね。
安価な簡易型の線量計で微細な線量を正確に計る気はないし、アベレージでどの程度かというデータと、現場に出向いたときにその時点でどの程度の線量なのか、そしてそれが危険が伴う数値なのかという判断をすることができればいいのだ。
そういった意味では、簡易型の線量計でも十分に役に立つというか、そのような目的で製作された機種が多いだろうし、使い方や使い道を誤ると、先に記したとおりに誤解を招いたり、いらぬ心配事を増やしたりするので注意が必要だと思うね。



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そして先日、線量計を手に入れてから初めて福島に行く機会があったので、データ収集もかねて持参したのだ。
現地へはクルマで行ったので、走行中の車内や途中のサービスエリアなどでも計測しながら現地へ向かった。
東京を出発して東北道にのって北上していくと、宇都宮をすぎた辺りから少しずつ線量計の数値に変化が出てきた。
深夜に那須高原サービスエリアに到着して車外に出てみると、上の写真のとおり明らかにその数値が上がった。
車内では東京と比べて僅かな変化量だったが、やはり車外に出るとグンと数値が上がるようだ。
その後、福島県に入ると走行中の車内でも数値が上がりはじめ、東北道を下りた郡山南インター付近では、車内でも0.4μSv/hを超える数値が確認できた。
走行中なので写真は撮れなかったが、車内でその数値なのだから、外ではもっと高いであろうことは疑いないだろう。
そして、郡山の市街地に入ってくると、その数値が頻繁に変化するが全体的には低くなり、比較的狭い地域内でも放射線量にかなりの差があることも確認できた。



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現地に到着した翌朝、雨だったので車内で計測してみると、センターコンソール付近に置いた線量計は0.25μSv/h辺りで落ち着いていたが、サイドウィンドウガラスに近づけてみると、上の写真のとおりにグンと数値が上がってくる。



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午後になると雨があがったので車外で計測してみると、車内で計ったときよりもさらに数値が上がり、0.4μSv/hを超えて、線量計の線量レベルを示すインジケータ色も、低レベルのグリーンから中レベルを示す黄色に変化したのだった。
今回は所用のついでなので時間もあまりなく、当日は雨とということもあって十分な計測はできなかったものの、やはりそれなりに高めの線量が確認できた。
地元の自治体が公表している数値とほとんど差はなかったが、やはり現場で実際に計測すると、その場のリアルさがヒシヒシと感じられるのは確かなのだ。

そしてこれからも、福島にはちょくちょくと出向いて行くことになるだろう、オイラはね。


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posted by stma at 19:45| 東京 ☁| Comment(2) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする