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2012年05月29日

郡山駅前にて

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福島市内に続いて郡山駅前の線量も計ってみた。
福島の都市部の中でも、郡山周辺はかなり放射線量が高い。
水捌けのよい舗装された駅前周辺でも、線量計の数値が0.5μSv/h以上をキープしていた。


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西口駅前広場のベンチに座ってしばらく線量計の様子をみていると、徐々に数値が上昇して0.7μSv/hを超えてしまった。
周りを見ても、とくに放射性物質の留まりやすい植え込みなどの土が露出しているところもないのに、このような高い数値が計測される。


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ためしに庇の出ている駅舎の軒先に入ってみると、スルスルと数値が下がってくる。
屋外であっても頭上を覆う屋根があれば、空から降ってきた放射性物質が遮られて、線量の数値はいくらか低くなるようだ。


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しかし頭上を覆う屋根がなければ、たとえビルに囲まれた狭い通路であっても、やはり数値は上がってくる。
そして、その通路脇にある植え込みに近づいてみると、さらにグンと数値が跳ね上がった。
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その脇には駅舎に併設されているレストラン街の出入り口があり、頻繁に人の出入りがあるのだ。
このような環境にあっても、人々の変わらぬ日々の日常が続けられているわけだ。
福島に突き付けられた課題は多く、それを宿題にして後回しにすることはできないだろう。
「がんばれ」とか「がんばろう」という言葉だけでは片付けられない現実が、福島にはある。
だからこそ、今の福島を正しく理解する必要があるのだと思う。
そして『あきらめない福島』を、これからも見続けていきたいんだ、オイラはね。
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2012年05月26日

福島市内にて

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福島市内で所用を済ませてから、少しだけ周辺の放射線量を計ってみた。
通りを少し歩いただけだが、場所によって線量にけっこう差があるようで、ほんの数メートル、場所によってはほんの数十センチくらい移動しても、線量計の数値が大きく変化する。
クルマで走行中のときでも頻繁に数値が上下していたが、歩いてみてもその傾向は変わらなかった。
とくに線量が高くなるのは植え込みや空き地などの土が露出しているような場所で、なぜか交差点周辺も少し高い放射線量が確認できた。
土などが露出しているところは雨水が染み込むので放射性物質も貯まりやすく、放射線量が高くなりがちなのはわかるが、交差点付近が高くなるのはなんなのだろう。クルマの往来が関係しているのだろうが、ハッキリとした理由は、オイラにはわからない。
まあ、福島市内の隅々まで計ったわけではないので、たまたまこの周辺だけの傾向なのかもしれないが、、平均的にも放射線量が高い傾向であることには間違いなく、そのような環境の中で日々の生活を営まざるを得ない状況が、これからも続いていくのだろう。


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2012年05月23日

避難区域外でも

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三春から福島市方面にクルマで移動する途中、放射線量の比較的高い地域を通り抜けて行く。
走行中のクルマの中でも線量計が所々で強く反応しはじめたことで、その地域に差し掛かったことを知ることが出来る。


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しかし、その数値は高めの所と低めの所と、その場所によってかなり差があるようで、なかには避難区域外といえどもかなり高い数値の所もあるようだった。
そんななかで、車内でも高めの反応があった場所でクルマを止めて車外に出てみると、やはり線量計の数値がグンと上がってくる。


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周りの地形を観てみると小高い丘や山に囲まれた谷戸のような場所なので、雨や風で周辺の放射性物質が集まりやすいのだろう。
こういった場所では時間の経過とともに、線量が低くなるどころか上がってしまうこともあり得る。
事実、福島から遠く離れた首都圏でも、雨水の集まる排水溝などで高い放射線量が測定されたりするのだから、放射性物質は定着するのではなく条件によっては流動的で、時間の経過とともに徐々に集まり蓄積されると、放射線量の高いホットスポットを形成するのは、もはや周知の事実だ。
ただ、首都圏のホットスポットと違うのは、福島ではその放射性物資の降り注いだ量が桁違いに多いということで、たとえ同じ線量数値だとしても、首都圏のような凝縮された線量のホットスポットと、福島のように平均数値が高い場所での、たまたま線量が高くなってしまった場所とでは、線量計の指す数値が同じでも、その影響力は段違いに違うはずだ。もちろんアベレージの高い福島の方が影響力が高いってことだ。


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それなのに、都心部でこのくらいの数値が出ると大騒ぎになるが、福島では避難区域外でもこのくらいの数値はそこかしこでみられ、普通に人が歩きクルマが行き交っている。
それがいったいどういうことなのか、経過とともにいろいろと検証しなければならないだろうと思う。

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posted by stma at 02:22| 東京 ☁| Comment(0) | 震災 原発 放射線 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年05月16日

三春の滝桜

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ゴールデンウィークの前半に、福島県の三春町にある滝桜を観に行ってきた。
樹齢千年を越えるといわれるみごとな枝垂れ桜。例年だとゴールデンウィークにはすでに花が散っていることが多いのだが、今年は開花が遅れていたので、連休入りの頃まで見頃が続いてくれた。
昨年は震災のために観光客の数もかなり少なくて、夜間のライトアップなども中止になっていたようだが、今年は連休まで見頃が続いたせいか観光客の数も多く、見頃がずれ込んだため、ライトアップの期間も連休入りまで延長されていた。
オイラが現地に到着する頃もすでに夕暮れ近くだったが、ライトアップの期間中ということもあり、駐車場の手前の道路はかなり渋滞していて、駐車場に車を止めるまで一時間ほど待たされたために、あたりはすっかり暗くなってしまった。
しかし、渋滞の車中からでも、ライトアップで暗闇に浮かび上がる滝桜が見えてくると、その荘厳な姿にすっかり見入ってしまうのだった。


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少し離れた駐車場に車を入れてから、観桜料300円也を払って公園内に入って歩いていくと、少し開けた丘の斜面に、ライトアップされた大きな枝垂れ桜が闇夜に浮かんでいた。
日本三大巨桜の一つに数えられるだけあって近づいていくと、その見事な枝振りと幹の大きさ、そして折り重るような枝と咲き誇る花びらが織りなす姿は、まさに豪快な滝の流れのようであった。
その周りを取り巻くように観光客がひしめいていたのだが、桜を撮影しようとするデジカメや携帯の青白い光が、さながら滝の流れに舞う蛍のようでおもしろかった。


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さらに近づいてみると、千年の歴史を感じさせる太く逞しい幹とは対照的に、細く流れるような枝に咲く桜の花びらは、とても優しくしなやかで可憐な感じがした。
すでに盛りを過ぎているのか、微かな風にもはらはらと小さな花びらが舞い散り、人出は多かったものの、日本人が魅了される桜木の風情を十分に感じることができた。


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そして、その見事な姿を観たら、やはりライトアップで演出された姿だけではなく、滝桜そのものの姿を観たくなって、翌朝、再び訪れてみた。
明るい日中に見てみると、花はだいぶ散っているようだったが、見事な幹と枝振りはさらに際だって、樹齢千年という時の流れに思いを馳せることができた。


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しかし、その千年という歴史の中に、原発事故による放射能汚染という汚点を我々現代人が付けてしまったと思うと、この木を守ってきた先人たちと、これから守っていく子孫たちに、なんとも申し訳ない気がしてくる。
いつ消えるともわからない放射線の中にあっても、これからもこの桜は花を咲かせてゆくのであろう。
その桜を、未来の子孫たちにも安心して愛でることができるように、あらゆる努力をオイラたちもしていかなければならないだろうね。


D700  VR24-120
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posted by stma at 02:09| 東京 🌁| Comment(0) | 草花、木 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする